奥歯がなくて噛めない方へ|残っている歯を活かして入れ歯で治療した症例

「奥歯がほとんどなくて、食事がうまく噛めない」
「歯がボロボロになってしまい、どこから治療すればいいのか分からない」
「長年歯医者に行っていないので、今さら受診するのが不安」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
今回ご紹介する患者さんも、長期間歯科治療を受けることができず、左右の奥歯が失われ、残っている歯にもさまざまな問題が生じていました。
当院の過去の症例ブログをご覧になり、
「何とかしてほしい」
という思いで来院されました。
診査の結果、すべての歯を失っているわけではなく、治療によって活用できる歯も残っていました。
そこで今回は、残っている歯をできるだけ活かしながら必要な治療を行い、上下の部分入れ歯によって奥歯で噛める状態を目指しました。
治療前|左右の奥歯がなく、十分に噛めない状態
今回のお口の中には、一つだけではなく複数の問題がありました。
主な問題は、
- 左右の奥歯の欠損
- 残根状態になった歯
- 歯周病
- 歯石の付着
- 古い被せ物
- 前歯への負担
などです。
特に大きな問題は、左右の奥歯が失われ、噛み合わせを十分に支えられなくなっていたことでした。
奥歯は食べ物をすり潰すだけでなく、噛み合わせを支える重要な役割を担っています。
そのため今回は、悪くなった歯を一本ずつ治すだけではなく、最終的にどのようにして奥歯で噛める状態をつくるかを考えて、お口全体の治療計画を立てました。
治療前のお口の状態

正面
上の前歯が完全に黄ばんでしまっています。保険で治療するとこのように黄ばんでしまうのがデメリットです。
さらに、歯周病も進行していて、あまり丈夫ではありません。

右側面
奥歯がありません。家で言うと、大黒柱が無い状態です。奥歯が無いことによって、前歯が突き上げられてしまい、1つ1つの歯が前に傾いてしまっています。

左側面
左右共に奥歯が無いので、歯の支えが全く無い状態です。これでは、お肉などを噛むことが出来ません。
さらに、舌も肥大化してしまっていますねぇ。
「前歯があるじゃん。」と思うかもしれませんが、前歯はうどんなどの柔らかいものを噛み切るための物で、決して硬いものを噛むための歯ではありません。

上
上顎には過去に治療された歯が複数ありました。
それぞれの歯について状態を確認し、必要な部分については一度仮歯に置き換えながら、最終的な噛み合わせを考えて治療を進めました。

下
下顎には、虫歯などによって歯冠部分が失われ、根だけが残った「残根」の状態になっている歯が4本確認されました。
残根はすべて抜歯になるわけではありませんが、今回はそれぞれの歯の状態を診査した結果、保存が難しいと判断した歯について抜歯を行いました。
一方、前歯には歯石の付着がみられましたが、治療後も活用できると判断しました。
治療計画|残っている歯を活かしながら奥歯をつくる
「歯がボロボロだから全部抜いて総入れ歯にする」
とは限りません。
今回の患者さんには、治療後も活用できる歯が残っていました。
そこで、
- 歯周病治療を行い、お口の環境を整える
- 保存が難しい歯を抜歯する
- 残すことができる歯を治療する
- 古い被せ物を必要に応じてやり替える
- 残っている歯を利用して部分入れ歯を設計する
- 上下の奥歯を入れ歯で補い、噛み合わせをつくる
という流れで治療を進めました。
20回以上の通院でお口全体を治療
今回の症例では、一部分だけではなくお口全体に治療が必要だったため、完成まで20回以上通院していただきました。
治療期間中には仮歯を使用しながら、虫歯・歯周病・抜歯・被せ物・入れ歯などの治療を順番に進めています。
また、治療と並行して歯磨きについても確認しました。
治療によってお口の状態を改善しても、その状態を維持するためには毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスが重要です。
患者さんも治療期間中に少しずつ歯磨きが上達されました。
完成

正面
上顎の前歯は、それぞれの歯の状態や噛み合わせを考慮して治療しました。
今回は残っている歯の状態を考え、複数の歯を連結した補綴物を使用しています。
治療方法はすべての患者さんで同じではなく、残っている歯の状態や歯周組織、噛み合わせなどによって判断します。

右側面
失われていた奥歯を部分入れ歯で補いました。
入れ歯を安定させるため、支えとなる歯には入れ歯の設計に合わせた被せ物を使用しています。

左側面
左側についても、残っている歯を利用して部分入れ歯を支えています。
部分入れ歯では、残っている歯の位置や状態によって入れ歯の設計が大きく変わります。

上
上顎の奥歯については部分入れ歯で補いました。
今回の入れ歯は比較的広い範囲を覆う設計になっているため、装着直後には違和感を感じることがあります。
実際に食事で使用していただきながら、痛みや噛み合わせなどを確認し、必要に応じて調整していきます。

下
下顎についても、失われていた左右の奥歯を部分入れ歯で補いました。
これによって、前歯だけではなく左右の奥歯でも噛める状態を目指しました。
完成まで20回以上通って頂きました。
その間に少しずつ歯磨きも上手になり、今後はこの状態を維持してもらう必要があります。
このように、どんなにボロボロでもなんとかする事が出来ます。
なんとかしたい方は、一度びわ湖大津デンタルクリニックにお越し下さい。
最善の治療方法をご提案いたします。
奥歯がなくても治療方法は一つではありません
奥歯を失った場合、その部分を補う方法として、
- 部分入れ歯
- ブリッジ
- インプラント
などがあります。
どの治療方法が適しているかは、失われている歯の本数や位置、残っている歯の状態、顎の骨、全身状態、ご希望などによって異なります。
今回の症例では、残っている歯を活用しながら、上下の部分入れ歯によって奥歯を補いました。
大切なのは、「歯がないから入れ歯」と単純に決めるのではなく、お口全体を診査したうえで治療方法を選択することです。
「歯がボロボロだから歯医者に行きづらい」という方へ
長期間治療を受けていないと、
「こんな状態を見せるのが恥ずかしい」
「もう全部抜かないといけないのでは?」
「歯医者で怒られるのではないか」
と不安になる方もいらっしゃいます。
しかし、現在のお口の状態が悪くなっていたとしても、重要なのはこれからどのように治療していくかです。
今回の患者さんも、当院の過去の症例ブログをご覧になり「何とかしてほしい」と来院されました。
歯が何本も失われている場合でも、残っている歯を一本ずつ診査すると、活用できる歯が見つかることがあります。
まずは現在のお口の状態を確認するところから始めましょう。
歯科治療が怖くて受診できない方へ
「治したい気持ちはあるけれど、歯医者が怖い」
「抜歯が怖くて治療できない」
「嘔吐反射が強くて歯科治療を受けられない」
という方もいらっしゃいます。
当院では、歯科治療に対する恐怖心が強い方などに対し、適応を確認したうえで静脈内鎮静法を併用した歯科治療も行っています。
大津市で「奥歯がない・噛めない」とお悩みの方へ
びわ湖大津デンタルクリニックでは、奥歯を失って食事がしづらい方や、複数の歯に問題がありどこから治療すればいいのか分からない方についても、お口全体を診査して治療方法をご提案しています。
「奥歯がない」
「食事がうまく噛めない」
「歯がボロボロになってしまった」
「入れ歯を作りたい」
「長期間歯医者に行っていない」
という方もご相談ください。
残っている歯をできるだけ活かしながら、もう一度奥歯で噛める状態をつくることを目指して治療計画を考えていきます。
よくあるご質問
- 奥歯がなくても治療できますか?
-
治療方法は残っている歯や顎の状態によって異なります。部分入れ歯、ブリッジ、インプラントなど複数の方法から適した治療方法を検討します。
- 歯が何本もなくても部分入れ歯にできますか?
-
残っている歯の本数や位置、状態などによります。今回の症例では、残っている歯を利用して上下の部分入れ歯を製作しました。
- 歯がボロボロだと全部抜歯になりますか?
-
必ずしもすべて抜歯になるわけではありません。それぞれの歯について診査し、保存できる歯と抜歯が必要な歯を判断します。
- 入れ歯はすぐに噛めるようになりますか?
-
入れ歯には慣れる期間が必要な場合があります。装着後も痛みや噛み合わせなどを確認しながら調整します。
- 治療には何回くらい通院しますか?
-
必要な治療内容によって異なります。今回の症例では、お口全体に複数の治療が必要だったため、完成まで20回以上通院していただきました。
- 長期間歯医者に行っていなくても診てもらえますか?
-
もちろんです。まず現在のお口の状態を確認し、治療が必要な部分と優先順位をご説明します。
まずは「もう一度噛めるようにする」ための相談から
奥歯がなくなり、歯がボロボロになってしまっても、治療方法がなくなったとは限りません。
今回の症例でも、残っている歯を確認し、必要な治療を一つずつ進めながら、最終的に上下の部分入れ歯で奥歯を補いました。
大切なのは、悪くなってしまったことを気にするのではなく、現在残っている歯をどう活かし、これからどうやって噛める状態をつくるかです。
奥歯がなくて噛めない、歯がボロボロでどこから治療すればいいのか分からないという方も、一度ご相談ください。
多くの患者さまがボロボロから卒業しています
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