入れ歯
1. なぜ、失った歯を入れ歯で補う必要があるのか
歯を失ったままにしておくと、単に「食事がしにくい」というだけでなく、お口全体、そして全身の健康に悪影響を及ぼします。
- 隣の歯が倒れてくる: 歯がなくなったスペースに、隣の歯が傾いたり、噛み合っていた反対側の歯が伸びてきたりして、全体の歯並びが崩れます。
- しっかり噛めないと認知症や運動能力低下のリスクに: 「噛む」刺激は脳を活性化させます。入れ歯で噛む機能を回復することは、全身の若々しさを保つことにつながります。
- 見た目と発音への影響: 歯が抜けた部分は頬がこけ、老けた印象を与えやすくなります。また、空気が漏れて話しにくくなることもあります。
「まだ1本くらい大丈夫」と思わず、将来の健康のために適切な入れ歯を入れ、お口のバランスを整えることが大切です。
2. 入れ歯治療のステップ
当院では、ただ「型を取る」だけでなく、長く快適に使っていただけるよう丁寧な工程を大切にしています。
STEP
カウンセリング・お口の検査
現在のお悩みやご要望(見た目、噛み心地、予算など)を詳しく伺います。残っている歯の状態や歯ぐきの健康状態をチェックします。
STEP
型取り(印象採得)
患者さん専用のトレーなどを使用し、精密な型取りを行います。ここでの精度が、外れにくく痛くない入れ歯の鍵となります。
STEP
噛み合わせの決定
上下の顎の正しい位置関係を測定します。食事や会話がスムーズにできるよう、ミリ単位で調整します。
STEP
試適(仮合わせ)
完成前に、一度仮の入れ歯を装着していただきます。歯の並び、見た目、噛み合わせを実際に確認していただき、納得がいくまで微調整します。
STEP
完成・お渡し
完成した入れ歯を装着します。装着感を確認し、取り扱い方法やお手入れについてご説明します。
STEP
調整とメインテナンス
入れ歯は使いながらお口に馴染ませていくものです。数回ほど微調整を重ね、理想のフィット感を目指します。
3. 当院で扱っている入れ歯の種類
ご要望やライフスタイルに合わせてお選びいただけます。
保険診療の入れ歯(レジン床)
- 特徴: プラスチック(レジン)で作られた一般的な入れ歯です。
- メリット: 保険適用のため費用を抑えられ、修理や調整が比較的容易です。
- デメリット: 厚みが出やすいため違和感を感じることがあり、熱が伝わりにくい性質があります。
金属床義歯(自費診療)
- 特徴: 主要な部分をチタンやコバルトクロムなどの金属で作る入れ歯です。
- メリット: 金属は強度が強いため、極限まで薄く作ることができます。違和感が少なく、食べ物の温度(熱い・冷たい)が伝わるため、食事が美味しく感じられます。
- デメリット: 自費診療となるため費用がかかります。
ノンクラスプデンチャー(自費診療)
- 特徴: 金属のバネ(クラスプ)を使用しない、柔らかい素材の入れ歯です。
- メリット: 金属のバネが見えないため、入れ歯だと気づかれにくいほど見た目が自然です。軽くてフィット感が良く、残っている歯への負担も軽減されます。
- デメリット: 素材の寿命があるため、数年ごとの作り替えが必要になる場合があります。




