#053 根っこの治療中って、痛くなることあるん?
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【4コマ解説】
根っこの治療中って、痛くなることあるん?
「根っこの治療って痛そう……」
「神経を触るんやろ?大丈夫なん?」
「治療したあとズキズキしたらどうしよう」
根管治療を始める前に、このような不安を感じる方は少なくありません。
根管治療では、必要に応じて局所麻酔を使用し、治療中の痛みをできるだけ抑えながら処置を進めます。
一方で、治療後に一時的な違和感や痛みが出ることはあります。
大切なのは、
「治療中に感じる痛み」
と
「治療後に出る痛み」
を分けて考えることです。
そもそも根管治療では何をしてるの?
根管治療は、歯の内部にある感染した組織や細菌を取り除き、根の中を清掃・洗浄・消毒して、できるだけ自分の歯を残すための治療です。
「根っこの治療で何をしているのか、まず知りたい」という方は、
「#051 根っこの治療って、いったい何してるん?」
もご覧ください。
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根管治療では、非常に細い器具を歯の根の中に入れて処置を行うため、「痛そう」と感じる方も多いと思います。
しかし、治療中は必要に応じて局所麻酔を使用します。
根管治療中は局所麻酔を使って痛みを抑えます
歯の神経に強い炎症がある場合や、神経がまだ残っている状態で治療する場合には、局所麻酔を使用して治療します。
麻酔が十分に効いていれば、処置中の痛みはかなり抑えることができます。
ただし、炎症が非常に強い場合などでは、麻酔が効きにくいこともあります。
治療中に、
「痛い」
「響く感じがする」
「我慢するのがつらい」
と感じた場合は、無理に我慢する必要はありません。
痛みを感じたら、すぐに歯科医師へ伝えてください。
必要に応じて麻酔を追加したり、治療方法を調整したりします。
「神経を取ってるのに、なんで痛いん?」
根管治療を受けている方から、
「神経を取ったのに、なんでまだ痛いん?」
と聞かれることがあります。
歯の中の神経を取り除いても、歯の周囲には神経があります。
特に歯の根の先には、歯を支えている歯根膜や周囲の骨などがあり、そこに炎症が起きていると痛みを感じることがあります。
そのため、
「歯の神経がない=その歯から一切痛みを感じない」
というわけではありません。
神経を取った歯が再び痛くなる理由については、
「#009 神経取った歯って、もう痛くならへんの?」
でも詳しく解説しています。
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根管治療のあとに痛みが出ることはあります
根管治療を受けたあと、
「治療前より少しズキズキする」
「噛んだときに響く」
「歯が浮いたような感じがする」
という症状が出ることがあります。
根管の中を清掃した刺激などによって、歯の根の周囲に一時的な炎症が起こるためです。
特に、治療前から根の先に強い炎症があった場合には、治療後に違和感や痛みを感じることがあります。
多くの場合、こうした症状は時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
根管治療後に数日程度の軽い痛みや圧痛が出ること自体は、珍しいことではありません。
噛んだときだけ痛いこともあります
根管治療後に、
「何もしてなかったら大丈夫やけど、噛むと痛い」
ということもあります。
これは、根の先や歯を支えている歯根膜の周囲に炎症が残っていることなどが原因で起こる場合があります。
また、仮の詰め物が少し高く、噛んだときにその歯へ強く力がかかっていることもあります。
噛むたびに強い痛みがある、あるいは症状がなかなか改善しない場合は、歯科医院で確認してもらいましょう。
痛みはどれくらい続くの?
痛みの程度や期間には個人差があります。
軽い違和感や噛んだときの痛みであれば、数日程度で少しずつ改善することがあります。
ただし、
日に日に痛みが強くなる
何日たっても強い痛みが続く
眠れないほど痛い
という場合には、通常の治療後の反応だけではない可能性があります。
我慢を続けず、歯科医院へ連絡してください。
根管治療の途中で急に痛くなることもあります
根管治療中の歯では、治療と治療の間に急に痛みや腫れが強くなることがあります。
もともと根の中に細菌感染があるため、治療途中で炎症が一時的に強くなることがあります。
急に、
- 強くズキズキする
- 噛めないほど痛い
- 歯ぐきが腫れる
- 顔まで腫れてきた
- 膿が出る
といった症状が出た場合は、次の予約日まで我慢せず、歯科医院へ連絡してください。
状態を確認し、必要な処置を行います。
痛くなくなったから治療をやめてもええ?
これはおすすめできません。
根管治療の途中で痛みがなくなると、
「もう治ったから行かんでもええかな」
と思うかもしれません。
しかし、痛みがなくなったことと、根管治療が終わったことは別です。
根の中の清掃・消毒や最終的な根管充填が終わっていなければ、治療途中の状態です。
そのまま放置すると再感染し、再び痛みや腫れが出る可能性があります。
根管治療がなぜ複数回必要になることがあるのかについては、
「#052 根っこの治療って、なんで何回も通わなあかんの?」
で詳しく解説しています。
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症状がなくなっても、歯科医師から治療終了と言われるまでは通院を続けることが大切です。
根管治療後に痛いときはどうしたらいい?
治療後に軽い痛みや違和感がある場合には、まず歯科医院から説明された注意事項を守ってください。
また、治療直後の歯はできるだけ強く噛まないようにすることも大切です。
痛み止めが処方されている場合は、指示どおりに服用してください。
市販薬を自己判断で使用する場合には、持病や服用中の薬との関係もあるため、心配な場合は歯科医師や薬剤師に確認してください。
こんな症状があれば歯科医院へ連絡してください
根管治療後の軽い痛みは一時的な場合がありますが、すべての痛みを「治療後だから仕方ない」と我慢する必要はありません。
特に、
- 強い痛みが続く
- 痛みがどんどん強くなる
- 歯ぐきが大きく腫れてきた
- 顔まで腫れてきた
- 噛めないほど痛い
- 仮の詰め物が取れた
- 治療前と同じ強い症状が戻った
といった場合には、歯科医院へ連絡してください。
現在の状態を確認する必要があります。
根管治療が怖い方へ
「根っこの治療が必要なのは分かっているけど、痛いのが怖い」
という方もいると思います。
治療前に、
「痛みに弱いです」
「以前の根管治療がすごく痛かったです」
「歯医者そのものが怖いです」
と伝えていただいて構いません。
治療中に痛みがあれば我慢せず、その場で伝えてください。
また、歯科治療への恐怖心が非常に強く、通常の方法では治療を受けることが難しい場合には、全身状態や治療内容を確認したうえで静脈内鎮静法を検討することもあります。
詳しくは、
「歯医者が怖くて治療できない方へ|静脈内鎮静法」
をご覧ください。

根管治療後の痛みは、全部が異常というわけではありません
根管治療のあとに痛みが出ると、
「治療失敗したんちゃう?」
「悪化してるんかな?」
と心配になると思います。
しかし、根管治療後には、歯の根の周囲の組織が一時的に敏感になり、軽い痛みや噛んだときの違和感が出ることがあります。
大切なのは、
痛みの強さ
どのくらい続いているか
時間とともに改善しているか
腫れを伴っていないか
を見ることです。
軽い症状が徐々に改善している場合は経過をみることがありますが、強い痛みや腫れが続いたり、症状が悪化したりする場合には確認が必要です。
「根管治療やから痛くて当たり前」
と我慢し続ける必要はありません。
気になる痛みがあるときは、遠慮なく歯科医院へご相談ください。





