#050 怖くて歯医者に行けへん人、最初は何するん?

歯医者が怖くて行けない患者さんに自分のペースで進めて大丈夫と説明する歯科医師の4コマ漫画
歯医者が怖い方の初診ではまずカウンセリングから始めると説明する歯科医師
歯医者が怖い方は無理のない範囲で口の中を確認するところから始めると説明する歯科医師
歯医者が怖い方に本人に合った治療の進め方や静脈内鎮静法を相談できると説明する歯科医師

【4コマ解説】

目次

怖くて歯医者に行けへん…最初は何するん?

「歯医者に行かなあかんのは分かってる。でも怖くて予約できない」
「行ったら、その日にいきなり歯を削られるん?」
「痛い治療をされそうで怖い」

歯科治療への恐怖心が強い方にとって、歯医者へ予約を入れること自体が大きなハードルになることがあります。

特に、何年も歯医者に行っていない方ほど、

「行ったら何をされるか分からない」

という不安が強くなることがあります。

しかし、怖さが強い方に対して、最初から無理に治療を進める必要はありません。

まずは、

「何が怖いのか」
「これまでどんな経験をしたのか」
「今日はどこまでならできそうか」

を確認するところから始めます。

初診でいきなり歯を削るとは限りません

「歯医者に行ったら、診察台に座った瞬間から治療される」

と思っている方もいるかもしれません。

しかし、初診ではまず現在のお口の状態や症状、全身状態などを確認します。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、初診時に問診票をご記入いただき、その後カウンセリングを行います。

特に歯医者が怖い方は、

「歯科治療が怖いです」
「以前の治療がトラウマになっています」
「痛いことをされるのが怖いです」

など、遠慮せずにお伝えください。

怖さを隠して我慢する必要はありません。

むしろ、最初に教えていただいた方が、その方に合わせた診療方法を考えやすくなります。

まずはカウンセリングでお話を聞きます

歯医者が怖い方の場合、何が怖いのかは人によって違います。

たとえば、

  • 麻酔の注射が怖い
  • 歯を削る音が怖い
  • 痛い治療をされた経験がある
  • 抜歯が怖い
  • 口の中を触られること自体が怖い
  • 嘔吐反射が強い
  • 「止めて」と言っても止めてもらえなかった経験がある
  • 歯がボロボロで見せるのが恥ずかしい

など、さまざまな理由があります。

そこで最初に、

「何が一番怖いのか」

を確認することが大切です。

理由が分かれば、それに合わせて治療の進め方を考えることができます。

次に、無理のない範囲でお口の状態を確認します

カウンセリングの後は、可能な範囲で現在のお口の状態を確認します。

当院では必要に応じて、

  • お口の中の診察
  • パノラマレントゲン撮影
  • 口腔内写真撮影
  • 部分的なレントゲン撮影
  • 歯周病検査

などを行い、虫歯や歯周病、歯の根、顎の骨などの状態を確認します。

ただし、恐怖心が非常に強く、

「今日は診察台に座るだけで精いっぱい」

という場合まで、無理にすべてを行うという意味ではありません。

まずはその方ができる範囲を確認しながら進めていきます。

「今日は話をするだけ」から始める方法もあります

歯科治療への恐怖が非常に強い方の場合、

最初の目標を「治療すること」にしなくても構いません。

たとえば、

今日は歯医者に来ることができた
↓
次は診察台に座れた
↓
お口の中を見てもらえた
↓
レントゲンを撮れた
↓
少しずつ治療を始められた

というように、一段階ずつ進める方法もあります。

一度にすべて克服しようとする必要はありません。

「できた」という経験を少しずつ積み重ねることで、治療への恐怖が軽くなる方もいます。

歯科治療そのものが怖く、診察台に座ることさえ難しい方については、
「#046 歯医者が怖すぎて…診察台に座れへん…」
でも詳しく解説しています。

検査をしたら、現在のお口の状態を説明します

お口の状態を確認した後は、

「どこに問題があるのか」
「どの歯から治療した方がいいのか」
「どのような治療が必要なのか」

を説明します。

歯が何本も悪くなっていたとしても、いきなりすべてを治療するわけではありません。

痛みや腫れがある場所、早く治療した方がよい歯などを整理し、優先順位を考えます。

当院の通常の初診時の流れについて詳しく知りたい方は、
「初めての方へ|初診時の診療の流れ」
もご覧ください。

初診でどのようなことをするのか事前に分かっているだけでも、「何をされるか分からない」という不安を減らせることがあります。

「痛かったら止めてほしい」も遠慮なく伝えてください

歯医者が怖い方にとって、

「一度治療が始まったら、途中で止めてもらえない」

という不安は大きいものです。

治療を始める場合には、

「怖くなったら手を挙げます」
「痛かったら一度止めてください」

など、事前に合図を決めておく方法があります。

患者さん自身が、

「自分の意思で一度止められる」

と分かっていることは、安心感につながります。

不安や痛みを我慢し続ける必要はありません。

何年も歯医者に行っていなくても大丈夫です

歯科恐怖症の方の中には、怖さから5年、10年、あるいはそれ以上歯医者に行けなかった方もいます。

そのような方ほど、

「今さら行ったら怒られるんちゃうかな」
「こんな歯を見せたら何て言われるんやろ」

と心配されます。

しかし、大切なのは、

これまで何年間行けなかったかではなく、これからどう治療していくか

です。

長期間歯医者へ行っていなかったことが不安な方は、
「#042 何年も歯医者に行ってへん…怒られへん?」
も参考にしてください。

どうしても通常の歯科治療が難しい場合には静脈内鎮静法があります

少しずつ慣れていく方法でも、

「どうしても治療が怖い」
「診察台に座るだけで動悸がする」
「器具を口に入れられるとパニックになりそう」

という方もいます。

そのような場合には、全身状態や必要な治療内容を確認したうえで、静脈内鎮静法を検討できることがあります。

静脈内鎮静法は、点滴から鎮静薬を投与し、不安や緊張を和らげた状態で歯科治療を行う方法です。

全身麻酔とは異なり、完全に意識を失わせることを目的とした方法ではありません。

鎮静の程度には個人差がありますが、うとうととリラックスした状態になり、治療中の記憶が曖昧になることがあります。

当院では、まず診察・カウンセリングを行い、お口の状態、既往歴、服用している薬などを確認してから、静脈内鎮静法が適しているかを判断します。

詳しくは、
「歯医者が怖くて治療できない方へ|静脈内鎮静法」
をご覧ください。

「静脈内鎮静法そのものが怖い」という方へ

「歯医者が怖いから鎮静法を使いたい。でも、点滴で薬を入れるのも怖い」

という方もいらっしゃいます。

静脈内鎮静法について、

「意識はなくなる?」
「全身麻酔と何が違う?」
「治療中はどんな感じ?」
「ちゃんと目が覚める?」

といった疑問がある方は、
「#049 静脈内鎮静法って、ほんまに怖くないん?」
で詳しく解説しています。

治療方法について分からないことがある場合は、納得できるまで説明を受けてから選択することが大切です。

最初の目標は「全部治すこと」ではなくても大丈夫です

歯が悪くなっている方ほど、

「全部治さなあかん」
「何回も通わなあかん」
「ものすごく大変な治療になる」

と考えてしまい、最初の一歩を踏み出せなくなることがあります。

しかし、初診の日から治療のゴールまで一気に進む必要はありません。

まずは、

歯医者に来る
↓
不安について話す
↓
現在のお口の状態を確認する
↓
必要な治療を整理する
↓
自分に合った方法で治療を始める

という順番で構いません。

歯医者が怖くても、まず相談するところから始められます

「怖くて予約ボタンを押せない」
「診察台に座れるか分からない」
「途中で帰りたくなるかもしれない」

そのような状態でも構いません。

最初から完璧に治療を受けられる必要はありません。

まず、

「歯医者が怖いです」

と伝えるところから始めてください。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、現在のお口の状態だけでなく、歯科治療に対してどのような不安を感じているのかも確認しながら治療方法を考えていきます。

通常の方法で少しずつ進めるのか、時間をかけて慣れていくのか、静脈内鎮静法を検討するのか。

その方が治療を受けられる方法を、一緒に考えていきます。

お友達にご紹介お願いいたします。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次