#046 歯医者が怖すぎて… 診察台に座れへん…

歯医者が怖すぎて診察台に座るだけでも緊張してしまう患者さんの4コマ漫画
歯医者が怖くて診察台に座るのがつらい患者さんに無理しなくてよいと説明する歯科医師
歯医者が怖い場合は無理に治療せず話すだけや口の中を見るだけから始められると説明する歯科医師
歯医者への恐怖心が強い方に静脈内鎮静法を使った歯科治療について説明する歯科医師

【4コマ解説】

目次

歯医者が怖くて、診察台に座れない方へ

「歯医者に行くだけで緊張する」
「診察台に座ると動悸がする」
「治療が始まると思うと怖くて逃げたくなる」

歯科治療に対して、このような強い恐怖心を感じる方は珍しくありません。

頭では、

「歯を治した方がいい」
「歯医者に行かなあかん」

と分かっていても、怖さのために予約できなかったり、歯科医院まで来ても診察台に座れなかったりすることがあります。

そのような場合、無理に治療を始める必要はありません。

まずは、

「歯医者が怖い」

ということを歯科医師やスタッフに伝えるところから始めてください。

実際に当院では、歯科治療への恐怖心が強く、数年間歯科治療を受けられなかった患者さんに対して、静脈内鎮静法を使用して治療を行った症例があります。

歯医者が怖いのは珍しいことではありません

歯科治療が怖い理由は、人によってさまざまです。

たとえば、

  • 子どもの頃に痛い治療を受けた
  • 麻酔の注射が怖い
  • 歯を削る音が苦手
  • 治療中に何をされるのか分からないのが怖い
  • 痛くても治療を止めてもらえなかった経験がある
  • 口の中を触られること自体が苦手
  • 嘔吐反射が強い
  • 過去に歯医者で嫌な経験をした

といったことがきっかけになる場合があります。

過去の経験から、

「歯医者=怖い場所」

というイメージが強く残ってしまうこともあります。

怖いと感じていることを、恥ずかしいと思う必要はありません。

最初から治療しなくても大丈夫です

歯医者が怖い方の場合、最初から歯を削ったり、麻酔をしたりする必要はありません。

まずは診察室で、

「何が怖いのか」
「過去にどのような経験があったのか」
「どこまでなら今日はできそうか」

をお話しするだけでも構いません。

その日の状態によっては、

  • 話をするだけ
  • お口の中を見るだけ
  • レントゲンだけ撮影する
  • 診察台に少し座ってみる
  • 短時間の診察だけにする

というところから始めることもできます。

大切なのは、

無理に治療を進めることではなく、安心して治療を受けられる方法を一緒に考えること

です。

「怖いから我慢する」を続けると、治療が大きくなることがあります

歯医者が怖いために受診を先延ばしにすると、虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります。

最初は小さな虫歯だったものが、放置している間に神経まで進行すると、

  • 根管治療が必要になる
  • 被せ物が必要になる
  • 強い痛みや腫れが出る
  • 歯を残すことが難しくなる

といったことがあります。

つまり、

「治療が怖いから行けない」
↓
症状が悪化する
↓
さらに大きな治療が必要になる
↓
もっと歯医者が怖くなる

という悪循環になってしまうことがあります。

できれば、強い痛みが出る前に相談することをおすすめします。

「治療中に痛くなったらどうしよう」という不安も相談してください

歯科治療が怖い方の中には、

「治療中に痛くても我慢しないといけない」

と思っている方もいます。

しかし、治療中に痛みや不安を感じた場合は、我慢する必要はありません。

事前に、

「怖くなったら手を挙げます」
「痛かったらいったん止めてください」

と決めておくだけでも、安心感につながることがあります。

治療を受ける側が、

「いつでも止めてもらえる」

と分かっていることは、とても大切です。

嘔吐反射が強くて歯医者が怖い方もいます

歯科治療への恐怖だけでなく、

口の中に器具が入ると吐きそうになる

という嘔吐反射が原因で、歯科医院へ行けなくなっている方もいます。

型取りが苦手だったり、奥歯の治療で強い吐き気が出たりすると、

「また吐きそうになったらどうしよう」

という不安から、治療そのものが怖くなることがあります。

嘔吐反射が強い場合も、無理に我慢する必要はありません。

診察時に、

「嘔吐反射が強いです」

と事前に伝えてください。

どうしても治療が怖い場合には、静脈内鎮静法という方法があります

歯科治療への恐怖心が非常に強く、

「診察台に座るだけでもつらい」
「怖くて治療がどうしても受けられない」

という場合には、適応を確認したうえで静脈内鎮静法を使用した歯科治療を検討できることがあります。

静脈内鎮静法は、鎮静薬を点滴から投与し、リラックスした状態で歯科治療を受けていただく方法です。

全身麻酔とは異なり、基本的にはご自身で呼吸をしている状態で治療を行います。

治療中の記憶が曖昧になることもあり、

「気がついたら治療が終わっていたように感じた」

という方もいます。

歯科恐怖症の方や、嘔吐反射が強く通常の歯科治療が難しい方などに使用することがあります。

静脈内鎮静法なら、どんな治療でもできるわけではありません

静脈内鎮静法は、歯科治療への不安や恐怖を軽減するための方法ですが、すべての方に必ず使用できるわけではありません。

全身状態や服用している薬などを確認し、適応を判断します。

また、治療内容によっては複数回の通院が必要になることもあります。

そのため、

「鎮静法を使えば全部1回で終わる」

というわけではありません。

現在のお口の状態と必要な治療内容を確認したうえで、どのような方法が適しているかを考えます。

歯医者が怖くて何年も行けなかった方でも大丈夫です

歯医者への恐怖心が強いと、

「こんなことで怖がっているのは自分だけかも」
「大人なのに恥ずかしい」
「怒られるんちゃうかな」

と思ってしまうことがあります。

しかし、怖さを我慢して無理に治療を受ける必要はありません。

まずは、

「歯医者が怖いです」

と伝えてください。

最初は話をするだけでも構いません。

そこから少しずつ診察を進める方法もありますし、通常の方法ではどうしても難しい場合には、静脈内鎮静法という選択肢もあります。

実際に当院では、歯科治療への恐怖心が強く、数年間歯科治療を受けられなかった患者さんに対して、静脈内鎮静法を使用して治療を行った症例があります。

「治療できる方法」を一緒に考えていきます

歯医者が怖いからといって、歯の治療を諦める必要はありません。

重要なのは、

「怖いのに無理して治療すること」ではなく、「どうすれば治療を受けられるのかを考えること」

です。

人によって、

  • ゆっくり治療に慣れていく
  • 短い時間から始める
  • 事前に治療内容を詳しく説明してもらう
  • 静脈内鎮静法を利用する

など、適した方法は異なります。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、歯科治療が怖くて受診できなかった方や、嘔吐反射が強く治療が難しかった方のご相談にも対応しています。

「診察台に座るのも怖い」という段階でも構いません。

まずは現在の不安をお聞きし、治療できる方法から一緒に考えていきましょう。

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