#031 歯石って、歯みがきで取れへんの?

歯石は歯磨きで取れる?歯垢と歯石の違いを歯科医師が解説する4コマ漫画
歯垢は歯ブラシで落とすことができますが石灰化して硬い歯石になると通常の歯磨きでは取り除けません
歯石は歯の表面に硬く付着するため歯科医院でスケーラーなどの専用器具を使って除去します
歯石を予防するには歯石になる前の歯垢を毎日の歯磨きやフロスなどでしっかり取り除くことが大切です

【4コマ解説】

目次

歯垢と歯石って何が違うの?

歯垢(プラーク)と歯石は同じものと思われがちですが、実は状態が異なります。

歯垢(プラーク)は、歯の表面に付着する細菌のかたまりです。

歯垢はまだやわらかいため、毎日の歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使って取り除くことができます。

一方、歯垢が十分に取り除かれずに残っていると、唾液に含まれるカルシウムなどの成分によって石灰化し、次第に硬くなっていきます。

これが歯石です。

一度歯石になると歯の表面に硬く付着するため、通常の歯磨きでは取り除くことが難しくなります。

つまり、

歯垢 → 歯磨きなどで取り除ける
歯石 → 歯磨きでは取り除けない

という違いがあります。

そのため、毎日のセルフケアでは、歯垢が歯石になる前にできるだけ取り除くことが大切です。

歯垢はどれくらいで歯石になる?

歯垢(プラーク)は、長期間放置しないと歯石にならないと思われるかもしれません。

しかし、歯垢の石灰化は比較的早い段階から始まります。

一般的には、歯垢は付着してから数日程度で石灰化が進み、徐々に歯石へと変化していきます。

ただし、歯石のできやすさには個人差があり、唾液の性質や歯磨きの状態、歯並びなどによっても異なります。

特に、下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など、唾液腺の出口に近い場所は歯石が付着しやすい部位です。

そのため、

「歯石ができてから取ればいい」のではなく、歯垢の段階で毎日の歯磨きによって取り除くことが重要です。

歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢を十分に取り除きにくいため、デンタルフロスや歯間ブラシなども併用すると効果的です。

歯石を放っておくとどうなる?

歯石そのものは、歯に付着した硬い沈着物です。

ただし、歯石の表面はザラついているため、歯垢(プラーク)が付着しやすい環境になります。

歯垢の中には多くの細菌が存在しているため、その状態が続くと歯ぐきに炎症が起こり、

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 歯磨きのときに血が出る
  • 口臭が気になる

といった症状につながることがあります。

さらに炎症が進行すると、歯を支えている骨にまで影響が及ぶ歯周病へ進行することもあります。

また、歯石は歯ぐきより上に付着するものだけではなく、歯周病が進行すると歯ぐきの中にも付着することがあります。

そのため、歯石は「見えている部分だけ取ればいい」というものではなく、歯ぐきや歯周ポケットの状態も含めて確認することが大切です。

定期的に歯科医院でチェックを受け、必要に応じて歯石除去を行うことが歯周病予防につながります。

歯石はどのくらいの頻度で取ればいい?

歯石を取る頻度は、すべての方が同じというわけではありません。

歯石のつきやすさや歯周病の状態、歯磨きの状態、喫煙習慣などによって、適切な受診間隔は変わります。

例えば、歯石がつきやすい方や歯周病のリスクが高い方では、比較的短い間隔でチェックやクリーニングが必要になることがあります。

一方で、お口の状態が安定している方では、もう少し間隔をあけて管理できる場合もあります。

大切なのは、「何ヶ月に1回」と一律に決めるのではなく、自分のお口の状態に合った間隔で定期的に確認することです。

また、歯石を取ることだけが目的ではありません。

歯科医院では、歯ぐきの炎症や歯周ポケットの状態、磨き残しなども確認しながら、必要に応じてクリーニングやセルフケアのアドバイスを行います。

歯石が気になる方へ

歯石は、一度できると通常の歯磨きでは取り除くことができません。

そのため、毎日の歯磨きでは歯垢(プラーク)の段階でしっかり取り除くことが大切です。

しかし、丁寧に磨いていても歯石がつきやすい場所や、磨きにくい場所には少しずつ歯石が付着することがあります。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、歯石を取り除くだけではなく、歯ぐきの炎症や歯周ポケットの状態、磨き残しなども確認しながら、お口の状態に合わせてクリーニングや歯周病の管理を行います。

**「歯石が増えてきた気がする」「歯磨きのときに血が出る」「しばらく歯石を取っていない」**という方は、一度お口の状態を確認しておくと安心です。

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