#063 銀歯と白い被せ物、何が違うん?
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【4コマ解説】
銀歯と白い被せ物、何が違うん?
「銀歯と白い被せ物って、見た目以外に何が違うん?」
「白い歯の方がええの?」
「セラミックって全部同じなん?」
歯の被せ物には、さまざまな材料があります。
大きく分けると、
金属を使った被せ物
と
白い材料を使った被せ物
があります。
ただし、
「銀歯=悪い」
「白い被せ物=全部同じ」
というわけではありません。
材料によって、
見た目
強度
摩耗しやすさ
割れやすさ
適している場所
費用
などに違いがあります。
大切なのは、治療する歯や噛み合わせ、患者さんの希望に合わせて選ぶことです。
一番分かりやすい違いは「見た目」です
銀歯は金属色なので、口を開けたときに目立つことがあります。
一方、セラミックやジルコニア、CAD/CAM冠などの白い被せ物は、周囲の歯に近い色で作ることができます。
特に、
前歯
笑ったときに見えやすい小臼歯
などでは、見た目を重視して白い被せ物を希望される方も多くいらっしゃいます。
ただし、白い被せ物にもいくつか種類があり、色の再現性や透明感などは材料によって異なります。
「白い被せ物」にはいろいろあります
患者さんから、
「白い歯にしたいです」
と言われることがありますが、白い被せ物は一種類ではありません。
代表的には、
セラミック系の材料
ジルコニア系の材料
レジンを含むCAD/CAM冠
などがあります。
それぞれ、
見た目
強度
摩耗の仕方
適している歯
費用
などが異なります。
そのため、
「白ければ全部同じ」
ではありません。
どの材料が合っているかは、治療する歯や噛み合わせなどを確認して判断します。
銀歯には銀歯の特徴があります
銀歯の特徴としてまず挙げられるのが、金属を使用していることです。
金属なので白い材料に比べて見た目は目立ちますが、部位や治療内容によっては現在も使用される材料です。
ただし、長期間使用している銀歯だからといって、
「古いから全部白い歯に交換した方がいい」
というわけではありません。
問題なく使用できている被せ物を、年数だけを理由に交換するとは限りません。
被せ物の交換時期については、
「#061 被せ物って、何年くらいもつん?」
でも詳しく解説しています。
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セラミックは見た目を自然にしやすい材料です
セラミック系の材料は、天然歯に近い色調を再現しやすいという特徴があります。
そのため、
「銀歯を目立たなくしたい」
「前歯をできるだけ自然にしたい」
といった場合に選択肢になります。
ただし、
セラミック=絶対に割れない
わけではありません。
噛む力や歯ぎしり・食いしばり、被せ物の厚みなどによっては、欠けたり割れたりすることがあります。
セラミックの強度については、
「#064 セラミックって、ほんまに割れへんの?」
でも詳しく解説しています。
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ジルコニアって何?
白い被せ物でよく使われる材料の一つに、ジルコニアがあります。
ジルコニアはセラミック系材料の一種で、比較的高い強度を持つことから、奥歯などに使用されることもあります。
一方で、ジルコニアにもさまざまな種類があり、
強度を重視したもの
透明感や見た目を重視したもの
などがあります。
そのため、
「ジルコニアなら何でも同じ」
というわけではありません。
治療する場所や求める見た目、噛み合わせなどによって材料を選択します。
保険でも白い被せ物はあります
「白い被せ物=全部自費」
と思われている方も多いですが、現在の保険診療にもCAD/CAM冠という白い被せ物があります。
CAD/CAM冠は、専用の材料を機械で削り出して作製する被せ物です。
ただし、
保険で使用できる材料や適応には条件があります。
そのため、
「この歯を保険で白くできますか?」
という場合には、治療する歯の場所や状態などを確認して判断します。
一方、自費診療ではセラミックやジルコニアなど、目的に応じてさまざまな材料を選択できます。
つまり、
銀歯=保険
白い歯=自費
と単純に分けられるわけではありません。
自費の白い歯なら絶対に長持ちする?
これも、
必ずしもそうとは限りません。
材料の性能は重要ですが、被せ物が長く使えるかどうかは材料だけで決まりません。
たとえば、
虫歯になりやすさ
歯磨きの状態
歯ぎしり・食いしばり
噛み合わせ
被せ物の下に残っている歯の量
定期的なメンテナンス
なども大きく関係します。
どれだけ良い材料を使用しても、その下にある自分の歯が虫歯になれば再治療が必要になることがあります。
白い被せ物でも虫歯になるん?
被せ物そのものが虫歯になるわけではありません。
しかし、その下には自分の歯が残っています。
そのため、
セラミックでも
ジルコニアでも
CAD/CAM冠でも
銀歯でも
被せ物と歯との境目などから、自分の歯が再び虫歯になる可能性があります。
「白い被せ物にしたから、もう虫歯にならない」
というわけではありません。
被せ物の中にできる二次虫歯については、
「#062 被せ物の中って、また虫歯になるん?」
で詳しく解説しています。
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じゃあ、どの材料が一番いいん?
これが一番よく聞かれる質問ですが、
すべての人・すべての歯に対して「これが一番」と決めることはできません。
たとえば、
前歯で見た目を重視したい場合と、
奥歯で強い噛む力がかかる場合では、
材料を選ぶときに重視するポイントが異なります。
さらに、
歯ぎしりが強い
残っている歯が少ない
噛み合わせが強い
見た目をできるだけ自然にしたい
保険診療を希望している
費用をできるだけ抑えたい
など、患者さんによって条件や希望も違います。
だからこそ、
「何の材料が一番高いか」ではなく、「その歯に何が合っているか」
を考えることが大切です。
奥歯なら強ければ強いほどいい?
奥歯には大きな噛む力がかかります。
そのため、強度は重要なポイントです。
しかし、
一番硬い材料を入れれば必ず良い
というわけではありません。
被せ物だけでなく、
噛み合う相手の歯
噛み合わせ
歯ぎしり・食いしばり
残っている自分の歯
まで含めて考える必要があります。
歯ぎしりや食いしばりが非常に強い場合には、被せ物の材質だけではなく、必要に応じてマウスピースなどによる力への対策も検討します。
被せ物が取れたとき、材料によって対応は変わる?
被せ物が外れた場合には、まず、
なぜ取れたのか
を確認します。
被せ物そのものに問題がなく、中の歯にも虫歯や破折がなければ、そのまま再装着できる場合があります。
しかし、
中に虫歯がある
土台が壊れている
歯が割れている
被せ物自体が破損している
などの場合は、作り直しが必要になることがあります。
詳しくは、
「#065 被せ物が取れた!これ、そのまま戻せるん?」
をご覧ください。
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金属アレルギーが心配な場合は?
金属を使用する被せ物について、金属アレルギーを心配される方もいます。
歯科用金属によって必ずアレルギーが起こるわけではありませんが、金属アレルギーが疑われる場合には、皮膚科などでの検査結果も含めて材料を検討することがあります。
そのような場合には、金属を使用しない材料が選択肢になることもあります。
ただし、
「皮膚症状がある=歯の金属が原因」
と自己判断することはできません。
原因を確認したうえで治療方法を検討することが大切です。
見た目だけで材料を選ばないことも大切です
白い被せ物には大きな審美的メリットがあります。
しかし、治療で最も重要なのは、
きちんと噛めること
歯をできるだけ長く使えること
です。
見た目だけでなく、
歯の位置
残っている歯の量
噛む力
歯ぎしり・食いしばり
虫歯リスク
患者さんの希望
費用
などを総合して選ぶことが大切です。
銀歯と白い被せ物、どっちにするか迷ったら?
「銀歯にするか白い歯にするか」
だけで考えるのではなく、
まず、
その歯にはどんな材料が使えるのか
を確認しましょう。
そのうえで、
見た目をどこまで重視するか
噛む力はどのくらいか
保険診療か自費診療か
それぞれの材料にどんなメリット・デメリットがあるか
を確認しながら選ぶのがおすすめです。
被せ物には、それぞれ特徴があります。
大切なのは、
「高い材料だから良い」
「白いから良い」
「金属だからダメ」
と単純に決めることではありません。
治療する歯の状態と患者さんの希望を確認しながら、自分に合った被せ物を選ぶことが大切です。





