#061 被せ物って、何年くらいもつん?
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【4コマ解説】
被せ物って、何年くらいもつん?
「この被せ物、何年くらい使えるん?」
「10年たったら交換せなあかんの?」
「セラミックやったらずっと使える?」
被せ物を入れたあと、こうした疑問を持つ方は多いと思います。
結論からいうと、被せ物が何年もつかは一律には決められません。
同じ材質の被せ物でも、
お口の中の状態
噛み合わせ
歯ぎしり・食いしばり
毎日の歯磨き
定期的なメンテナンス
被せ物の下にある歯の状態
などによって、長く使える場合もあれば、比較的早くトラブルが起こる場合もあります。
そのため、
「○年たったから交換」ではなく、現在の状態を確認して判断する
ことが大切です。
被せ物の寿命は「材質だけ」では決まりません
被せ物には、
金属
セラミック
ジルコニア
CAD/CAM冠
など、さまざまな材質があります。
材質によって特徴や耐久性に違いはありますが、
「この材質なら必ず○年もつ」
と決められるものではありません。
同じ被せ物でも、
- 噛む力が強い
- 歯ぎしり・食いしばりがある
- 被せ物と歯の境目に汚れがたまりやすい
- 虫歯になりやすい
- 歯周病が進んでいる
- 定期的なメンテナンスを受けていない
といった条件によって経過は変わります。
銀歯と白い被せ物の違いについては、
「#063 銀歯と白い被せ物、何が違うん?」
でも詳しく解説しています。
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被せ物そのものより「中の歯」が悪くなることがあります
被せ物が見た目には壊れていなくても、その内側の歯に問題が起こることがあります。
代表的なのが、二次虫歯です。
被せ物と自分の歯との境目付近から虫歯が始まり、被せ物の内側へ進行することがあります。
特に神経を取っている歯では、虫歯が進んでも痛みを感じにくい場合があります。
そのため、
「痛くないから大丈夫」
とは限りません。
被せ物の中の虫歯については、
「#062 被せ物の中って、また虫歯になるん?」
で詳しく解説しています。
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被せ物と歯の「境目」は重要なチェックポイントです
被せ物は、自分の歯と人工物をつないで作られています。
そのため、被せ物と歯との境目は特に重要です。
長期間使用している間に、
境目に段差ができる
汚れがたまりやすくなる
虫歯ができる
接着状態が変化する
などの問題が起こる場合があります。
見た目では問題がなくても、歯科医院で確認すると境目に変化が見つかることがあります。
歯ぎしり・食いしばりがあると被せ物に大きな力がかかります
被せ物を長持ちさせるうえで、噛む力も重要です。
特に、
歯ぎしり
食いしばり
強い噛みしめ
がある方では、寝ている間などに被せ物へ大きな力がかかることがあります。
その結果、
被せ物が欠ける
セラミックが割れる
被せ物が外れる
中の歯にヒビが入る
といったトラブルにつながることがあります。
セラミックの強度については、
「#064 セラミックって、ほんまに割れへんの?」
も参考にしてください。
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セラミックでも絶対に割れないわけではありません
セラミックは耐久性に優れた材料ですが、絶対に割れない材料ではありません。
噛み合わせや被せ物の厚み、歯ぎしり・食いしばりなどの条件によっては、欠けたり割れたりすることがあります。
反対に、被せ物そのものが無事でも、その下にある自分の歯が割れることもあります。
つまり、被せ物を長く使えるかどうかは、
人工物だけを見るのではなく、その歯全体を見る必要がある
ということです。
被せ物が取れることもあります
長く使用している被せ物では、
「急に外れた」
「食事中に取れた」
ということもあります。
原因としては、
接着状態の変化
被せ物の下の虫歯
噛み合わせによる強い力
中の歯や土台の破損
などが考えられます。
被せ物が取れた場合、必ずしも新しく作り直すとは限らず、状態が良ければ再装着できることもあります。
詳しくは、
「#065 被せ物が取れた!これ、そのまま戻せるん?」
をご覧ください。
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「噛むと痛い」は被せ物のチェックが必要なサインです
被せ物を入れた歯が、
「噛むと痛い」
「そこだけ当たる感じがする」
「今まで何ともなかったのに違和感が出てきた」
という場合には、状態を確認した方がよいでしょう。
原因は、
噛み合わせ
歯根膜の炎症
根の先の炎症
歯のヒビ
被せ物の下の虫歯
などさまざまです。
被せ物の歯が噛むと痛む原因については、
「#067 被せ物した歯が噛むと痛い…これ大丈夫なん?」
でも詳しく解説しています。
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食べ物が詰まり始めた場合もチェックしましょう
以前は何ともなかったのに、
「最近、被せ物の横に食べ物がよく詰まる」
という変化が出ることがあります。
これは、
歯と歯の接触関係
被せ物の形
歯の移動
歯周病
などが関係している場合があります。
食べ物が詰まる状態が続くと、歯ぐきの炎症や虫歯につながることもあります。
詳しくは、
「#068 被せ物のところに食べ物詰まる…なんでなん?」
をご覧ください。
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じゃあ、何年たったら交換すればいいの?
基本的には、
「○年経過したら必ず交換」
という考え方ではありません。
長期間使用していても、
被せ物に問題がない
境目に虫歯がない
噛み合わせに問題がない
中の歯や根に問題がない
のであれば、そのまま経過をみることがあります。
逆に、入れてからそれほど年数が経っていなくても、虫歯や破折などの問題があれば治療が必要になることがあります。
つまり、
年数だけで交換時期を決めるのではなく、現在の状態で判断する
ことが大切です。
被せ物を長持ちさせるにはどうしたらいい?
被せ物を長く使うためには、毎日のセルフケアが重要です。
特に意識したいのが、
被せ物と自分の歯との境目
です。
歯ブラシだけではなく、歯と歯の間にはフロスや歯間ブラシなどを使い、プラークをできるだけ残さないようにしましょう。
被せ物は虫歯になりませんが、その下にある自分の歯は虫歯になります。
ここは非常に重要なポイントです。
定期検診では何を見てるん?
定期検診では、単に被せ物が付いているかどうかを見るだけではありません。
たとえば、
被せ物の境目
二次虫歯の有無
歯ぐきの状態
噛み合わせ
被せ物の欠けやヒビ
歯の揺れ
必要に応じてレントゲンで根や骨の状態
などを確認します。
患者さん自身では気づきにくい変化を早い段階で見つけることが、被せ物と自分の歯を長く使うことにつながります。
歯ぎしりが強い場合はマウスピースを使うこともあります
歯ぎしり・食いしばりが強く、被せ物に大きな力がかかっている場合には、状態に応じて就寝時の**マウスピース(ナイトガード)**を検討することがあります。
マウスピースを使用すればすべてのトラブルを完全に防げるわけではありませんが、歯や被せ物にかかる力への対策として使用することがあります。
必要かどうかは、歯の状態や噛み合わせなどを確認して判断します。
「古い被せ物=交換」ではありません
「この被せ物、もう10年以上使ってるから交換した方がいい?」
と相談されることがあります。
しかし、年数だけを理由に問題のない被せ物を交換するとは限りません。
反対に、
「まだ数年しかたってないから大丈夫」
とも限りません。
重要なのは、
何年使ったかではなく、今どういう状態なのか
です。
定期的に状態を確認し、問題があれば必要なタイミングで治療するのが基本です。
被せ物を長く使うためには「入れた後」が大切です
被せ物を入れたら、それで治療が完全に終わりというわけではありません。
その後、
毎日の歯磨き
フロス・歯間ブラシ
定期的な歯科検診
歯ぎしりや食いしばりへの対策
を続けることが大切です。
被せ物自体が長く使えても、その下の歯が虫歯になったり割れたりしてしまえば、治療が必要になります。
つまり、目標は、
「被せ物を何年もたせるか」だけではなく、「その歯をできるだけ長く使うこと」
です。
「この被せ物、だいぶ前に入れたけど大丈夫かな?」
「最近ちょっと違和感がある」
「いつ入れたか分からないくらい古い」
という場合も、年数だけで判断せず、一度状態を確認してみましょう。





