#025 骨が少ないって言われたら、インプラントできへんの?

顎の骨が少ないとインプラントはできない?骨不足の場合の治療について歯科医師が解説する4コマ漫画
顎の骨が少ない場合でも骨造成によってインプラントを埋め込むために必要な骨を補える場合があります
顎の骨が不足している場所や程度によってGBRやサイナスリフトなどの骨造成を検討することがあります
骨が少なくてもインプラント治療が可能な場合があるためCTで顎の骨の量や形を確認して治療方法を判断することが大切です

【4コマ解説】

目次

骨が少ないとインプラントはできない?

「インプラントをしたいけれど、顎の骨が少ないと言われた」という方もいらっしゃいます。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療なので、インプラントを安定して支えるためには、十分な骨の高さや幅が必要です。

しかし、顎の骨が少ないからといって、必ずしもインプラント治療ができないわけではありません。

骨が不足している場所や程度によっては、骨造成によって不足している骨を補い、インプラント治療を行える場合があります。

代表的な骨造成には、GBR(骨誘導再生法)や、上顎の奥歯で骨の高さが不足している場合に行われるサイナスリフト、ソケットリフトなどがあります。

ただし、どの方法が適しているかは患者さんによって異なります。

そのため、まずCTなどを用いて顎の骨の高さ・幅・形、神経や上顎洞との位置関係などを詳しく確認し、インプラント治療が可能かを診断することが重要です。

なぜインプラントをする骨が少なくなるの?

顎の骨が少なくなる原因はいくつかあります。

代表的なのが、歯を失ってから長い期間が経過しているケースです。

顎の骨は、歯があることで噛む力による刺激を受けています。歯を失うとその部分への刺激が少なくなり、時間の経過とともに顎の骨が吸収され、骨の高さや幅が減少することがあります。

また、重度の歯周病によって歯を支えている骨が大きく失われている場合も、インプラント治療に必要な骨が不足する原因になります。

そのほか、抜歯に至った原因や抜歯した部位、もともとの顎の骨の形などによっても、残っている骨の量は異なります。

特に上顎の奥歯では、上顎洞(じょうがくどう)という空洞との位置関係によって、インプラントを埋め込むための骨の高さが不足していることがあります。

そのため、インプラント治療では単純に「骨がある・ない」だけを見るのではなく、CTを使って骨の高さや幅、形などを立体的に確認することが重要です。

インプラントの骨造成(GBR)とは?

GBR(骨誘導再生法)は、インプラントを埋め込むために顎の骨の幅や量が不足している場合に、骨を補うために行う骨造成の方法の一つです。

インプラントを適切な位置に埋め込もうとしても、顎の骨が薄い場合には、インプラント体の一部が骨の外に露出してしまうことがあります。

このような場合に、骨が不足している部分へ骨補填材などを使用し、必要に応じてメンブレンと呼ばれる膜で覆うことで、骨が再生するためのスペースを確保します。

骨の不足量や治療部位によっては、インプラントを埋め込む手術と同時にGBRを行う場合もあれば、先に骨造成を行い、骨の状態が整ってからインプラントを埋め込む場合もあります。

ただし、骨造成が必要かどうかや、どの方法が適しているかは患者さんによって異なります。

そのため、CTで骨の状態を詳しく確認し、インプラントを適切な位置に埋め込むために骨造成が必要かどうかを診断することが重要です。

サイナスリフト・ソケットリフトとは?

上顎の奥歯には、歯の根の上方に**上顎洞(じょうがくどう)**と呼ばれる空洞があります。

歯を失ってから時間が経過した場合などには、インプラントを埋め込むために必要な骨の高さが不足することがあります。

このような場合に検討される骨造成の方法が、サイナスリフトやソケットリフトです。

ソケットリフトは、インプラントを埋め込む穴から上顎洞の底部を持ち上げ、骨補填材などを入れて骨を補う方法です。一般的に、ある程度の骨の高さが残っている場合に検討されます。

一方、サイナスリフトは、上顎洞の側方からアプローチして上顎洞粘膜を持ち上げ、その下に骨をつくるためのスペースを確保する方法です。骨の高さが大きく不足している場合などに検討されます。

どちらの方法が適しているかは、残っている骨の量や上顎洞の形態、インプラントを埋入する位置などによって異なります。

そのため、CTで上顎洞と顎の骨の状態を立体的に確認し、一人ひとりに適した治療方法を選択することが重要です。

骨造成をすると治療期間は長くなる?

骨造成を行う場合、通常のインプラント治療と比較して、治療期間が長くなることがあります。

骨造成を行った部分では、新しい骨が形成され、インプラントを安定して支えられる状態になるまで一定の治癒期間が必要です。

骨の不足が比較的少ない場合には、インプラントを埋め込む手術と同時に骨造成を行えることもあります。

一方、骨の不足量が多い場合などには、先に骨造成を行い、骨が十分に形成されるのを待ってからインプラントを埋め込むこともあります。

そのため、必要な治療期間は、骨の不足量や骨造成の方法、治癒の状態などによって異なります。

「できるだけ早くインプラントを入れたい」という希望がある場合でも、治療期間だけを優先するのではなく、インプラントを適切な位置に埋め込み、長期的に安定した状態を目指すことが重要です。

治療を始める前にCTなどで骨の状態を確認し、骨造成の必要性や治療期間について十分な説明を受けておきましょう。

骨が少なくてインプラントを断られた方へ

「顎の骨が少ないのでインプラントはできないと言われた」という方でも、骨の状態や治療方法によってはインプラント治療を検討できる場合があります。

骨が不足している場所や程度によって、GBR(骨誘導再生法)やサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成を行うことで、インプラントを埋め込むための骨を補えるケースがあります。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、CTを用いて顎の骨の高さ・幅・形、神経や上顎洞との位置関係などを確認し、インプラント治療が可能かどうかを診断します。

ただし、骨造成を行えばすべてのケースでインプラント治療ができるわけではありません。 お口や全身の状態などによっては、インプラント以外の治療方法をご提案する場合もあります。

大切なのは、「骨が少ない=インプラントはできない」と自己判断せず、現在の骨の状態を正確に確認することです。

骨が少ないと言われてインプラント治療を諦めている方も、一度ご相談ください。

「当院のインプラント治療について詳しくはこちら」

「インプラントって、誰でもできるん?」

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