#084 マウスピースしたら、歯ぎしり治るん?
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【4コマ解説】
マウスピースしたら、歯ぎしり治るん?
「歯ぎしりしてるって言われたから、マウスピース作ったら治るん?」
「マウスピースして寝たら、もう歯ぎしりせえへんの?」
「そもそも、何のためにつけるん?」
歯ぎしり・食いしばりの対策として、睡眠中に**マウスピース(ナイトガード)**を使用することがあります。
ただし、最初に大切なことをお伝えすると、
マウスピースをつければ、歯ぎしりそのものが必ず止まるわけではありません。
マウスピースの大きな目的の一つは、
歯ぎしりや食いしばりによる強い力から、歯や詰め物・被せ物を守ること
です。
つまり、
歯ぎしりを完全に止める装置
というより、
歯ぎしりによるダメージをできるだけ減らすための装置
と考えると分かりやすいでしょう。
そもそも歯ぎしりって、自分で分かるん?
睡眠中の歯ぎしりは、自分では気づいていないことがあります。
たとえば、
家族から歯ぎしりを指摘された
朝起きるとアゴがだるい
歯がすり減っている
歯が欠ける
被せ物がよく壊れる
などがきっかけで分かることがあります。
「自分では歯ぎしりしてる記憶ないで?」
という方も珍しくありません。
詳しくは、
をご覧ください。
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マウスピースは何から歯を守ってるん?
歯ぎしりや食いしばりでは、上下の歯へ強い力が加わります。
それが繰り返されることで、
歯がすり減る
歯が欠ける
歯にヒビが入る
詰め物や被せ物が壊れる
などにつながることがあります。
そこで、上下の歯の間にマウスピースを入れることで、歯同士が直接強く接触することを避けます。
マウスピース側が力を受けることで、歯や修復物へのダメージを軽減することを目指します。
歯ぎしりで、本当に歯が割れることあるん?
強い歯ぎしりや食いしばりがあるからといって、必ず歯が割れるわけではありません。
しかし、強い力が繰り返しかかることは、歯の摩耗やヒビ・破折に関係する要因の一つです。
特に、
大きな詰め物が入っている歯
残っている歯質が少ない歯
すでにヒビがある歯
などでは注意が必要です。
詳しくは、
でも解説しています。
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じゃあマウスピースしてたら、絶対に歯は割れへんの?
残念ながら、絶対に防げるとは言えません。
マウスピースは歯へ加わる負担を軽減するための方法ですが、
装着していればどんな強い歯ぎしりでも歯が絶対に割れない
というものではありません。
歯の状態によっては、すでに大きなヒビが存在している場合もあります。
また、
残っている歯質
過去の治療
噛む力
歯ぎしりの程度
などによってもリスクは異なります。
マウスピースは、
「絶対に壊れない保証」ではなく、「歯を守るための対策の一つ」
と考えてください。
マウスピースしたら歯ぎしり自体は減ることもあるん?
マウスピースを装着することで、筋活動や症状に変化がみられる場合はあります。
ただし、
すべての方で歯ぎしりそのものがなくなる
とは限りません。
そのため、
「マウスピースを噛んでる跡があるから治療失敗や」
ということではありません。
むしろ、
歯に直接かかっていた力をマウスピースが受けている
と考えられる場合もあります。
朝アゴがだるいのもマウスピースで治る?
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりによってアゴの筋肉へ負担がかかっている場合には、マウスピースによって症状が軽減することがあります。
ただし、
朝のアゴのだるさ=すべて歯ぎしりが原因
ではありません。
アゴの筋肉や顎関節など、ほかの原因も考えられます。
朝のアゴのだるさについては、
もご覧ください。
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マウスピースにはどんなものがあるん?
歯ぎしり対策として歯科医院で使用するマウスピースには、硬さや形などに違いがあります。
どのタイプを使用するかは、
歯の状態
噛み合わせ
歯ぎしり・食いしばりの状態
装着感
などを確認して判断します。
「柔らかい方が楽そう」
「硬い方が丈夫そう」
というだけで自己判断するものではありません。
歯医者で作るマウスピースはどうやって作るん?
まず、お口の中を確認します。
そのうえで歯型や口腔内スキャンなどを利用して、その方の歯列に合わせてマウスピースを製作します。
完成後には、
きちんと歯に合っているか
強く当たる場所がないか
噛み合わせが適切か
などを確認して調整します。
つまり、
作って渡して終わり
ではなく、実際に使用して問題がないかを確認することも大切です。
市販のマウスピースでもええん?
ドラッグストアやインターネットなどでも、歯ぎしり用のマウスピースが販売されています。
しかし、歯科医院で作製するものは、患者さん一人ひとりの歯列や噛み合わせに合わせて製作・調整します。
合っていないマウスピースを使用すると、
痛くて装着できない
外れやすい
特定の歯だけ強く当たる
噛み合わせに違和感がある
ことがあります。
歯ぎしりで歯へのダメージが心配な場合は、まず歯科医院で状態を確認することをおすすめします。
マウスピースって上の歯?下の歯?
歯ぎしり用のマウスピースは、一般的に上顎に装着するタイプなどがありますが、症例によって設計は異なります。
上に作れば絶対正解
下に作るのは間違い
ということではありません。
お口の状態や治療目的によって判断します。
マウスピースは毎晩つけなあかんの?
睡眠時の歯ぎしりから歯を保護する目的で作った場合は、基本的には就寝時に使用します。
ただし、使用方法は患者さんの状態やマウスピースの種類によって異なることがあります。
歯科医院から指示された使用方法に従ってください。
「今日は歯ぎしりしそうやから使う」
「今日は大丈夫そうやから使わへん」
と自分で判断するのは難しいです。
なぜなら、睡眠中の歯ぎしりは本人が自覚できないことが多いからです。
マウスピースが最初は気持ち悪い…
初めて使用すると、
違和感がある
唾液が増えたように感じる
少ししゃべりにくい
寝つきにくい
と感じる方もいます。
多くの場合は使用しながら慣れていきます。
ただし、
強く痛む
一部の歯だけ締め付けられる
朝外したあと歯が長時間痛む
マウスピースがすぐ外れる
といった場合は、我慢せず歯科医院へ相談してください。
朝、マウスピースを外したら噛み合わせが変な気がする…
マウスピースを外した直後に、一時的に噛み合わせへ違和感を覚えることがあります。
短時間で元に戻る場合もありますが、
違和感が長時間続く
特定の歯だけ強く当たる
歯が痛い
といった場合は、マウスピースの適合や噛み合わせを確認した方がよいでしょう。
「そのうち慣れるやろ」
と長期間我慢せず、ご相談ください。
マウスピースが削れてきた!大丈夫なん?
歯ぎしり・食いしばりがある方では、マウスピースに、
擦れた跡
傷
摩耗
がみられることがあります。
ある程度の使用による傷は起こり得ます。
ただし、
穴が開いた
大きく割れた
変形した
歯に合わなくなった
場合には、そのまま使用せず確認してもらいましょう。
マウスピースに穴が開いたら作り直し?
状態によります。
小さな摩耗なのか、大きく穴が開いて機能に影響しているのかによって対応は変わります。
また、マウスピースだけを見るのではなく、
どの部分へ強い力が集中しているのか
も確認します。
必要に応じて調整や再製作を検討します。
マウスピースって何年くらいもつん?
一律に、
「○年で必ず交換」
とは決まりません。
歯ぎしりの強さや使用頻度、お手入れ方法などによって摩耗の程度が大きく異なります。
また、お口の中も時間とともに変化します。
歯の治療をした
被せ物が変わった
マウスピースがゆるくなった
破損した
などの場合には、使用できる状態か確認します。
マウスピースはどうやって洗うん?
使用後は流水などで汚れを落とし、適切に清掃します。
ただし、
熱湯につける
のは避けてください。
材質によっては変形する可能性があります。
また、研磨性の強いものを使用すると表面を傷つける場合があります。
清掃方法については、作製時に歯科医院から説明された方法に従ってください。
マウスピースをつけてても定期検診は必要?
必要です。
マウスピースを使用していても、
歯がすり減っていないか
新しいヒビがないか
被せ物が壊れていないか
マウスピース自体が摩耗していないか
噛み合わせが変化していないか
などを確認することが大切です。
「マウスピースしてるから、もう歯は絶対大丈夫」
ではありません。
マウスピース以外にできることはあるん?
あります。
特に起きている時間の食いしばりについては、自分が歯を噛みしめていることに気づくことが重要です。
パソコン作業やスマートフォン、運転、集中作業などをしているときに、
「今、歯を噛みしめてへんかな?」
と確認してみましょう。
気づいたら、
上下の歯を離す
アゴの力を抜く
肩の力を抜く
ことを意識します。
ストレスをなくしたら歯ぎしりも治るん?
ストレスは歯ぎしり・食いしばりに関連する要因の一つですが、
歯ぎしりの原因=すべてストレス
ではありません。
睡眠の状態や生活習慣など、複数の要因が関係することがあります。
そのため、
「ストレスをなくせばマウスピースはいらない」
とも一概には言えません。
患者さんごとに関連する要因を確認しながら考えます。
お酒やカフェインも関係するん?
アルコールやカフェイン、喫煙などの生活習慣も、ブラキシズムとの関連が指摘されています。
だからといって、
「コーヒーを飲んだから歯ぎしりする」
と単純に決まるわけではありません。
大量に摂取している場合などは、睡眠習慣を含めて生活を見直すことも対策の一つになります。
いびきがひどい人もマウスピースだけ作ればええの?
ここは注意が必要です。
もし、
大きないびきがある
睡眠中に呼吸が止まると言われる
日中に強い眠気がある
寝ても疲れが取れない
といった症状がある場合には、睡眠時無呼吸など別の睡眠の問題が隠れている可能性があります。
歯ぎしり用マウスピースだけで自己判断せず、必要に応じて睡眠医療を扱う医療機関での評価も検討します。
歯ぎしりを放っとくよりマウスピースした方がええの?
すべての歯ぎしりに対して、必ずマウスピースが必要というわけではありません。
一方、
歯の摩耗が進んでいる
歯が欠けている
被せ物が繰り返し壊れる
歯への負担が大きい
と判断した場合には、歯を保護する目的でマウスピースを検討します。
歯ぎしりを放置した場合については、
でも詳しく解説しています。
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マウスピースの目的は「歯ぎしりをゼロにする」だけではありません
今回の一番大切なポイントです。
歯ぎしり対策として使用するマウスピースは、
装着したら歯ぎしりが完全に止まる装置
ではありません。
主な目的は、
歯のすり減りを防ぐ
歯の欠け・ヒビへの負担を減らす
詰め物や被せ物を守る
強い噛みしめによる負担を軽減する
ことです。
そして、マウスピースだけですべてを解決するのではなく、
日中の食いしばりに気づく
睡眠や生活習慣を確認する
歯や被せ物を定期的にチェックする
ことも大切です。
「歯ぎしりしてると言われた」
「朝アゴがだるい」
「最近、歯がすり減ってきた」
「被せ物が何度も欠ける」
「マウスピースを作った方がいい?」
という方は、一度ご相談ください。
現在の歯やアゴの状態を確認し、必要に応じてマウスピースなどで歯を守る方法を考えていきましょう。





