#009 神経取った歯って、もう痛くならへんの?

神経を取った歯はもう痛くならない?治療後に痛む原因を歯科医師が解説する4コマ漫画
神経を取った歯でも歯の根の周囲に炎症が起こると痛みが出ることがあります
神経を取った歯でも根の先に細菌感染が起こると根尖性歯周炎によって痛みや腫れが出ることがあります
神経を取った歯に痛みや腫れが出た場合は歯の根の状態を確認し必要に応じて根管治療を行います

【4コマ解説】

目次

神経を取った歯でも痛くなることがある?

「歯の神経を取ったから、もうこの歯は痛くならない」と思われる方も多いかもしれません。

確かに、神経を取った歯は、歯の内部にある神経(歯髄)から痛みを感じることはなくなります。

しかし、神経を取った歯でも痛みが出ることはあります。

歯そのものの神経を取っても、歯の根の周囲には歯根膜や骨など、痛みを感じる組織が残っています。根の先で細菌感染や炎症が起こると、噛んだときの痛みや違和感、歯ぐきの腫れなどが現れることがあります。

その代表的なものが、**根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)**です。

つまり、「神経を取った歯=二度と痛くならない」というわけではありません。

神経を取った歯が痛くなる主な原因

神経を取った歯に痛みが出る場合、いくつかの原因が考えられます。

  • 歯の根の先に炎症が起きている
    根管内に細菌が残っていたり、再び細菌が侵入したりすると、根の先に炎症が起こることがあります。これを根尖性歯周炎といいます。
  • 根の先に膿がたまっている
    感染が進むと根の先に膿がたまり、歯ぐきの腫れや強い痛みが出ることがあります。
  • 噛み合わせによる負担がかかっている
    噛み合わせが強かったり、歯ぎしり・食いしばりなどで大きな力が加わったりすると、歯の周囲に痛みを感じることがあります。
  • 歯にひびや破折がある
    神経を取った歯は歯質が大きく失われているケースも多く、ひび割れや歯根破折が痛みや腫れの原因になることがあります。

このように、神経を取った歯が痛む原因は一つではありません。

そのため、「以前に神経を取った歯だから大丈夫」と放置せず、痛みや腫れがある場合は原因を確認することが重要です。

根尖性歯周炎とは?

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは、歯の根の先端付近に細菌感染による炎症が起こっている状態です。

神経を取る治療(根管治療)をした歯でも、根管の中に細菌が残っていたり、治療後に再び細菌が侵入したりすると、根の先の周囲に炎症が起こることがあります。

根尖性歯周炎では、

  • 噛んだときに痛い
  • 歯が浮いたような感じがする
  • 歯ぐきが腫れる
  • 歯ぐきにニキビのようなできものができる
  • 根の先に膿がたまる

といった症状が現れることがあります。

一方で、ほとんど症状がなく、レントゲン撮影で初めて根の先の病変が見つかるケースもあります。

症状や病変の状態によっては、感染した根管内を再び清掃・消毒する再根管治療などが必要になることがあります。

神経を取った歯が痛いときはどうする?

神経を取った歯に痛みや腫れが出た場合は、まず原因を確認することが大切です。

歯科医院では、痛みの出方や噛んだときの症状、歯ぐきの腫れなどを確認し、レントゲン撮影などを行って歯の根や周囲の骨の状態を調べます。

原因が根管内の細菌感染や根尖性歯周炎であれば、必要に応じて被せ物などを外し、根管内を再び清掃・消毒する再根管治療を行うことがあります。

一方で、噛み合わせや歯根破折など、別の原因によって痛みが出ている場合もあるため、すべてのケースで再根管治療を行うわけではありません。

特に、強い痛みが続く、歯ぐきが腫れてきた、膿が出る、顔まで腫れてきたといった場合は、放置せず早めに歯科医院を受診しましょう。

神経を取った歯の痛みが気になる方へ

神経を取った歯でも、根の先に炎症が起きたり、噛み合わせや歯の破折などの問題が生じたりすると、再び痛みや腫れが出ることがあります。

特に、「昔に神経を取った歯だから痛むはずがない」と思って放置しないことが大切です。

びわ湖大津デンタルクリニックでは、レントゲンなどを用いて歯の根や周囲の状態を確認し、痛みの原因を調べたうえで、必要に応じて根管治療やその他の治療をご提案しています。

神経を取った歯に、噛んだときの痛み・違和感・歯ぐきの腫れ・膿が出るなどの症状がある場合は、一度歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

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