指しゃぶり・口呼吸は要注意!お口の周りの「悪いクセ」が歯並びに与える影響
お子様の何気ない仕草や寝ている時の様子、ふと気になったことはありませんか?実は、指しゃぶりや口呼吸といった「お口周りのクセ」は、将来の歯並びや顎の成長に大きな影響を与えることがあります。
今回は、なぜこれらのクセが歯並びに悪影響を及ぼすのか、親御さんが見守るべきポイントについて解説します。
指しゃぶりが歯並びに与える影響
赤ちゃんにとっての指しゃぶりは、安心を得るための大切な行動ですが、歯が生え揃う3歳以降も長く続いている場合は注意が必要です。
指を吸う力は想像以上に強く、常に上の前歯を外側に押し出し、下の前歯を内側に倒し込んでしまいます。その結果、「出っ歯(上顎前突)」になったり、上下の前歯が噛み合わなくなる「開咬(かいこう)」といった歯並びの原因になります。4歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、無理に叱るのではなく、歯科医院で相談しながら、少しずつ卒業に向けてサポートしていくのが理想的です。
「お口ポカン」は危険信号!口呼吸のリスク
お口がいつも開いている「お口ポカン」の状態は、要注意です。本来、人間は鼻で呼吸しますが、口で呼吸するようになると、お口を閉じるために必要な口周りの筋肉(口輪筋など)が衰えてしまいます。
歯並びは、外側からの「唇の力」と、内側からの「舌の力」のバランスによって形作られています。口呼吸で口が開きっぱなしになると、外側からの抑えが効かなくなり、上の前歯が前に出やすくなったり、歯並び全体が狭くなったりします。また、口呼吸は乾燥により虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、風邪を引きやすくなるなど、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
舌の悪いクセ(舌突出癖)
もう一つ注意したいのが「舌」のクセです。飲み込む時に舌を前歯に押し付けるクセ(舌突出癖)があると、常に歯を内側から押す力が加わり、歯並びが崩れる原因になります。
お食事中にクチャクチャと音を立てて食べる、飲み込む時に舌が少し見える、といった様子があれば、舌が正しい位置にない可能性があります。舌は本来、上顎の天井に軽く触れているのが正しい位置です。この「正しい舌の位置」をトレーニングで身につけることで、きれいな歯並びをキープしやすくなります。
悪習癖に気づいたら、早めの相談を
これらのクセは、自分自身ではなかなか気づくことができません。ご家族が気づいてあげることが、治療への第一歩です。
- 観察する: お子様がテレビを見ている時や寝ている時の様子を、そっと観察してみてください。
- 褒めて伸ばす: 鼻呼吸ができている時や、口を閉じている時に「かっこいいね」「お口閉じてて偉いね」と褒めて、正しい状態を意識させてあげてください。
- 専門家に相談する: びわ湖大津デンタルクリニックでは、悪習癖に対するトレーニング(口腔筋機能療法:MFT)を行っています。クセを根本から改善することで、歯並びの悪化を防ぎ、自然で健康的な成長を促すお手伝いをします。
「これってただのクセかな?」と迷ったら、いつでもお気軽にご相談ください。早期に対処することで、将来の矯正治療の必要性を減らせるかもしれません。お子様の健やかな成長のために、お口の周りの環境を一緒に整えていきましょう。




