歯を残せるかもしれない「エクストルージョン」という選択肢

こんにちは。びわ湖大津デンタルクリニックです。

「虫歯が大きすぎて、もう抜くしかありませんと言われた」 「歯が根元のところでポキッと折れてしまった」

歯医者さんでこのように言われたら、目の前が真っ暗になってしまいますよね。

「インプラントやブリッジにするしかないのかな…」と諦める前に、ぜひ知っていただきたい治療法があります。

それが、当院でも行っている「エクストルージョン(歯根挺出:しこんていしゅつ)」という方法です。

今回は、「自分の歯をできるだけ残したい」と願う方のために、この治療法について分かりやすく解説します。

目次

エクストルージョン(歯根挺出)ってどんな治療?

エクストルージョンを一言でいうと、「歯ぐきの奥深くに埋まってしまった健康な根っこを、矯正の力でググッと上に引っ張り出す治療」です。

イメージとしては、部分的な「プチ矯正」のようなものです。 歯の根っこに小さな装置をつけ、ゴムやワイヤーの力を使って、数週間から数ヶ月かけてじわじわと歯を適切な位置まで実らせるように引き上げていきます。

本来なら「抜いてインプラントにするしかない」と言われるような状態でも、自分の歯の根っこがまだ健康に残っていれば、それを活用してもう一度被せ物を作ることができるのです。

なぜ、わざわざ「引っ張り出す」必要があるの?

「埋まっているなら、そのまま上から被せ物をすればいいのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、それをしてしまうと、後で大きなトラブルにつながってしまいます。

家を建てるときをイメージしてみてください。 もし、お家の土台(基礎)がすべて地面の下に埋まっていたら、壁や柱をしっかり固定できずにグラグラしてしまいますよね。

歯もまったく同じです。被せ物を長持ちさせるためには、「歯ぐきよりも上に、しっかりとした健康な歯の土台(フチ)」がどうしても必要なのです。

もし、歯ぐきの奥深くに無理やり被せ物を入れてしまうと……

  • 被せ物がすぐに外れたり、根っこが割れたりする
  • 歯ぐきにバイ菌が入りやすくなり、慢性的な炎症が起きる
  • 炎症によって、歯を支える周りの骨が溶けてしまう

このようなリスクを避け、「健康で、圧倒的に長持ちする被せ物」を作るために、一度歯を引っ張り出してあげる必要があるのです。

エクストルージョンを行う3つのメリット

この治療を行う最大のメリットは、何と言っても「自分の歯を残せること」ですが、ほかにもたくさんの利点があります。

  • インプラントやブリッジを回避できる 自分の根っこをそのまま使うため、インプラント手術の手間や費用を抑えられます。また、ブリッジのように両隣の健康な歯を大きく削る必要もありません。
  • 被せ物が劇的に長持ちする 精密な土台をしっかり作ることができるため、治療した歯が圧倒的に外れにくく、長持ちするようになります。
  • 「自分の歯で噛む」感覚をキープできる 歯の根っこの周りには、噛んだときの硬さを感知するクッション(歯根膜)があります。自分の歯を残すことで、治療後も違和感なく美味しく食事を楽しむことができます。

治療の流れと期間の目安

エクストルージョンは、少し時間をかけてじっくり丁寧に行う治療です。

  1. 装置の装着: 歯の根っこに引っ張り出すための小さな装置をつけます。
  2. 挺出(引っ張り出す): ゴムなどの力で、目標の位置までゆっくり引き上げます(約1〜2ヶ月)。
  3. 保定(キープ): 歯が元の位置に戻らないよう、周囲の骨や歯ぐきが安定するまでその場で固定します(約1〜2ヶ月)。
  4. 被せ物の作製: 根っこが完全に安定したら、最終的なきれいな被せ物を作っていきます。

トータルで数ヶ月の期間はかかりますが、「一生モノの自分の歯を残すため」の、とても価値のある期間です。

実際の治療

準備中

まずは諦めずにご相談ください

「抜くしかない」と言われた歯でも、このエクストルージョンという技術を使えば、まだ救える可能性があります(※歯の割れ方や根っこの長さによっては適応できない場合もありますので、事前の精密な検査が必要です)。

当院では、患者さんの「大切な歯を1本でも多く守る」ことを第一に考えた提案を行っています。

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