口腔ケアは安全に効率よく!

むし歯や歯周病、そして誤嚥性肺炎を予防してくれるのが口腔ケアです。さらに食べる機能を維持回復し、栄養を改善して楽しみのある食生活を向上させる出発点でもあります。

しかし、加齢による機能低下や障害などによって自分で口腔ケアを行えない場合は、口腔ケアのサポートが必要です。口腔ケア介助では安全に、そして効率よく行うのがポイントです。

目次

口腔ケアを行う前に

口腔ケアを始める前に、まずは必要な用具を準備します。口腔ケアに必要なのは、歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、さらには粘膜の清掃で活躍するスポンジブラシや口腔清拭シート、口腔湿潤剤、入れ歯専用ブラシ、そしてコップ、ティッシュペーパー、タオルです。

口腔ケアを受ける人の準備も重要です。

清掃時の汚れを誤嚥してしまいわないように、ケア時の姿勢に注意しましょう。

イスに座れる人はイスに座ってもらいます。イスへの移動が難しい場合は、可能な範囲で上体を起こしましょう。上体がぐらつかないように、クッションなどで安定した姿勢をキープできるようにします。

歯みがきをする前に

口腔ケアでは、いきなり歯みがきを始めてはいけません。口の状態の観察からスタートしましょう。観察するときには、次のような項目を確認してください。

  • 意識が覚醒しているか?
  • 入れ歯が汚れていないか?
  • 入れ歯が合っているか?
  • 歯の汚れの程度
  • 口臭の程度
  • 舌苔の有無
  • 口腔内の乾燥の程度
  • 開口の程度

観察する際には、入れ歯を外しましょう。

外した入れ歯は、入れ歯専用ブラシでお手入れしておきます。

口の観察が済んだら、ぶくぶくうがいで口のなかの食べかすなどを取り除き、乾燥した粘膜をケアで傷つけないように保湿剤を塗布します。

歯みがきと粘膜清掃

歯みがきでは、力加減に注意します。自分の歯をみがくときとは感覚が違うので、ついつい力を入れ過ぎてしまうことがあります。歯ブラシは、ペンを持つように軽く持ち、やさしくブラッシングしましょう。

歯ブラシは歯と歯ぐきの間に45度の角度で当てます。2~3mmの幅で軽く小刻みに20回程度動かしてブラッシングしましょう。

みがきにくい歯と歯の間は歯間ブラシやフロスを使います。そして1日に1回程度のペースで舌ブラシで舌の清掃も行い、口臭の原因になる舌苔を除去しましょう。

ほほや上顎といった粘膜部分は、スポンジブラシや口腔清拭シートを使って清掃します。清掃するときは、手前から奥ではなく奥から手前に向かって清拭します。

粘膜部分は、歯とほほの間、上顎、下顎という順番で清拭していくと、もれなくしっかりと清掃できます。

粘膜清掃の後は口のなかの汚れと一緒に潤いも取り除かれてしまっています。最後に保湿剤を塗布して、お口をしっかりと潤してあげましょう。

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