スポンジブラシマスターを目指しましょう!

スポンジブラシという口腔ケアグッズを知っていますか?

歯ブラシは、歯の汚れを取り除くものですが、スポンジブラシは主に粘膜部分の汚れを取り除くものです。

口腔ケア介助などの際には活躍するケアグッズですから、正しい使い方をご説明しましょう。

目次

スポンジブラシでの粘膜清掃の準備

スポンジブラシとは、先端にスポンジがついている棒状のブラシです。

加齢などでお口の機能が衰えてくると、お口のなかに食べかすなどが溜まりやすくなってきます。さらに入れ歯などを使用していると入れ歯と接している歯肉などの粘膜の汚れも気になってきます。そんなときは、このスポンジブラシで粘膜面の清掃を行うのです。

スポンジブラシを使うときは、スポンジブラシに加えて紙コップを2つ、そしてうがい薬を用意します。紙コップの1つにはうがい薬を薄めた水を入れ、もう1つのは水だけを入れておきます。うがい薬を入れた方が「清拭用」、水だけの方が「スポンジブラシ洗浄用」の紙コップです。

まずは、スポンジブラシをうがい薬の入った「清掃用」の紙コップに浸してしっかりと湿らせたあとに水分を絞ります。さらに余分な水分をテッシュペーパーで拭き取ります。これは粘膜清掃の際に、スポンジブラシからの水分で誤嚥してしまわないようにするためです。これで、清拭用のスポンジブラシの準備完了です。粘膜を清掃していきましょう。

スポンジブラシでの粘膜清掃の正しい方法

お口の粘膜といっても、たくさんあります。粘膜清掃では、お口の粘膜を次の10ヶ所にわけて清掃します。ちょっと数が多いですが、覚えておきましょう。

①右上の歯列とほほの間

②左上の歯列とほほの間

③右下の歯列とほほの間

④左下の歯列とほほの間

⑤右のほほの粘膜

⑥左のほほの粘膜

⑦口蓋

⑧舌

⑨右の舌と歯列の間

⑩左の舌と歯列の間

それぞれの場所をスポンジブラシで置くから手前に向かってクルクルと回転させながら汚れを絡めとります。

スポンジブラシで汚れを絡めとるときは、回転の方向がポイントになります。正しい方向に回転させることで、粘膜の汚れをお口の外にしっかりとかき出すことができるのです。

基本は「右側なら右回転」「左側なら左回転」です。ただし、「下」の場合は逆に「右側なら左回転」「左側なら右回転」になります。

ですから、

、⑤、⑨は「右回転」

、⑥、⑩は「左回転」

「右下」の③は「左回転」

「左下」の④は「右回転」

になります。

残りの⑦は前転、⑧は後転で回します。

スポンジブラシの洗浄方法

スポンジブラシで汚れを絡めとったら、こまめに汚れを拭き取ります。スポンジブラシについた汚れは、テッシュペーパーで拭き取り、そのあとに「洗浄用」の紙コップで汚れを洗い落とします。このときも、水分を絞り、さらに余分な水分をティッシュペーパーで拭き取ります。こうしてキレイにしてから、再び粘膜清掃を再開しましょう。

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