口腔機能を向上させましょう!

お口の機能を維持、向上させてQOLの低下につながるさまざまなリスクを回避しようと「口腔機能向上への取り組み」が注目されています。今回は「口腔機能向上」について説明しましょう。

目次

なぜ「口腔機能向上」が必要?

おいしく食べること、楽しく話すこと、そして呼吸をすること、表情を豊かにすることといった「口腔機能」が低下すると低栄養になったり、誤嚥性肺炎のリスクが高まったり、引きこもりがちになったりします。

こうしたことを予防しようというのが、口腔機能向上への取り組みです。

口腔機能向上への取り組みで行うこと

口腔機能の向上への取り組みには「口腔内を清潔に保つこと」と「口腔機能のトレーニング」という2つの柱があります。

「口腔内を清潔に保つこと」は皆さんにもお馴染みの「口腔ケア」のことです。歯みがき、舌清掃、入れ歯の手入れに加えて唾液分泌促進のためのケアも大切になります。

もう1つが「口腔機能のトレーニング」です。

お口の体操やマッサージなどの基本的なものから、嚥下するための筋力や機能を向上させるための訓練など、各自の口腔機能を評価しながら右表のようなものを行います。

  • 唾液腺の働きを活発にする唾液腺マッサージ
  • お口の周りの筋肉を鍛えてスムーズに機能するための口腔体操
  • 誤嚥を予防するための息こらえ嚥下法
  • 摂食嚥下に関する一連の口の動きを鍛えるパタカラ体操

デイサービスなどで進む取り組み

デイサービスやデイケアなどの事業所では口腔機能の低下が認められる利用者さんに対して口腔機能向上の取り組みを行なった場合は、「口腔機能向上加算」が算定できるようになっています。

対象になるのが下記のような方々です。

  • 「介護認定調査表の嚥下」「食事摂取」「口腔清潔」について見守りや介助が必要
  • 次のうち1項目以上に該当

固いものが食べにくい
お茶や汁物等でむせることがある
口の渇きが気になる

  • そのほかの口腔機能の低下、またはそのおそれがある

です。

当院では、このような取り組みを行う施設に「事前アセスメント」として無料の歯科検診を行うなどの協力をしています。

また、「口腔機能向上サービスを受けたいのに利用している施設では取り組んでいない」とか「在宅で口腔機能向上を目指したい」という方もいらっしゃるでしょう。こうした方々にも無料の歯科検診を行っております。

関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

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