高齢者の生命にかかわる誤嚥性肺炎!

高齢の方はかぜなどの症状が確認されないときでも、突然発熱することがあります。そして症状が進行してしまうと「肺炎」と診断されて、緊急入院というケースもあります。こうした肺炎の大半が高齢者に多い「誤嚥性肺炎」というものです。

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誤嚥によって細菌が肺に入り込む

口の中には様々な細菌がひそんでいます。食べかすについているもの、そしてその食べかすをえさとして、さらに細菌が繁殖するからです。これらの細菌が誤嚥によって気管から肺に入り、肺で炎症を起こしたものが「誤嚥性肺炎」です。

食事中の誤嚥

食事中に誤って食べ物が気管に入ったときは、むせることで気管から異物を吐き出す機能が働きますが、高齢になると口腔機能の衰えなどによってむせがしっかりできないときがあります。そんなケースでは一部の食べ物がそのまま肺に入ってしまい、肺炎を引き起こすのです。
食後に誤嚥を起こしてしまうこともあります。胃食道逆流などによって、食事をしたものが胃から食道に逆流してきてしまい、それを誤嚥してしまうというものです。寝たきりがちな方などは、食後すぐに横になってしまうことで、このリスクが高くなるのです。

唾液を誤嚥してしまうことも!

誤嚥してしまうのは、食べ物や飲み物ばかりではありません。睡眠中に唾液を誤嚥してしまうケースもあります。これを不顕性誤嚥といいます。
睡眠中に細菌を多く含んだ唾液を誤嚥してしまうことで誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうということもあるのです。高齢になるとむせの反射が起こりにくくなるので、このような誤嚥も起こりやすくなってしまいます。

こんな方は要注意!

脳卒中の後遺症がある方、感染に対する抵抗力が弱っている方、嚥下機能が低下している方などは、特に誤嚥性肺炎への注意が必要です。もしかしたら、気づかぬうちに嚥下機能が低下しているかもしれません。チェックリストで確認してみましょう。

肺炎で亡くなる方の9割以上が高齢者!

2015年の人口動態統計によると、肺炎は日本人の死因の第3位です。さらに、その肺炎で亡くなる方の約95%が65歳以上の高齢者! その肺炎のかなりの割合を誤嚥性肺炎が占めると推測されています。
口の汚れから、命取りとなる誤嚥性肺炎を起こさないためにも、日頃の口腔ケアを怠らないようにしたいものです。

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